東京都写真美術館へいってきました。
企画展『こどもの情景』は期間別に3部作の構成で、私が行ったのは、第2部『こどもを撮る技術』展です。 写真に写る子どもたちのポーズや背景などから、その時代のカメラ技術を解き明かしていくという内容でした。 19世紀に発明された「ダゲレオタイプ」という手法が、世界初の実用カメラにあたり、この時代の写真から展示は始まります。 「ダゲレオタイプ」は露光が数分必要です。だから子どもをいかに動かさないかが課題になります。この時代、小さな子どもが一人で写っている写真はほどんどなく、笑顔もありません。腕をくんだりして体を支えるポーズが多いのもそのためです。 やがて時代とともに露光時間が短くなり、写真は瞬間を切り取るものへと変化していきます。 でも、どれだけ技術が発達し撮影の幅が広がったといっても、やはり良い写真は「こういう写真を撮りたい」と構想があった上で撮られているのだと感じました。 むしろ可能性が広がった現代ほど、撮る前の構想が必要になっているとも思いました。 今回おもしろいと思った写真に、外国人が撮った日本(の子ども)というものがありました。 1枚奇妙だったのは、19世紀に撮られた「日本家屋の室内」というタイトルの写真で、家族団らんの様子が写っています。でもなんだか違和感を覚えるのです。忍者のような格好をした人物が写っていたり、家の中の様子も日本のものを寄せ集めているような。「自然」な場面なのだろうかとクビをひねって見てましたが、「自然」な場面だと言われれば、そうかとも思えるし、、、 いまだに謎な写真です。
by iftuhsimsim
| 2011-08-15 00:10
| 美術館
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