プラハからEC(国際特急)で2時間。ドレスデンにやってきました。夏真っ盛りの暑さです。
駅前は近代的なショッピングモールが続きますが、10分も歩けば旧市街です。道幅は広く、広場はただひたすら広く、ひと昔もふた昔も前の写真とか絵画にみられそうな景観でした。 ドレスデンは小さな町ですが、美術館・博物館が多くて1日という時間は少し短かったです。でも心残りがあったほうが、また来れる可能性がふえて良いのかもしれません。 ←写真の右側にはエルベ川が悠々と流れ、川をこえて並木道をまた10分ほど歩くと、ケストナー博物館があります。 『ふたりのロッテ』や『エミールと探偵たち』のケストナーです。ちょっとのぞいてみる程度の気持ちで訪れたのですが、心躍るような博物館でした。 小さな部屋のなかに所狭しとおかれた本棚やキャビネットには、ケストナーに関する品々がおさめられていています。 原書や各国語に翻訳された本はもちろん、朗読CDや映画も自由に持ち出して、読んだり聞いたり観たりできます。 引き出しをあけると、様々な時期に撮られたケストナーの写真や家族の写真、新聞の切り抜き、博物館スタッフが作ったであろうタイプされたメモなどが入っていました。そっと作家のプライベートを探り当てるような楽しさがありました。 残念なことに私はドイツ語がわからないので、大半の資料は何が書いてあるかよくわかりませんでしたが、この博物館を作った人たち、そしていま現在携わっている人たちが、ケストナーの大ファンにちがいないという気配を感じました。 もうひとつ、ドレスデンで忘れがたい博物館は「緑の丸天井」とよばれる宝物館です。歴代のザクセン王家の豪華コレクションがおさめられているだけあって入場チェックは厳しく、荷物を全部預けて、チケットに書かれている時間15分間のうちに必ず入場しなくてはなりません。 日本語の音声ガイドの説明がくわしく丁寧でした。 部屋から部屋へと渡り歩くのですが、ひと部屋ごとにガラリと趣がことなっています。華やかな部屋、気品ある部屋、シックな部屋…。 そこに並べられた品々は一級品しかなく、圧巻でした。 身近な展覧会などでは決して味わえない贅沢さです。 旧市街からエルベ川をこえると現れるアウグスト強王の黄金像。 現ドレスデンに残された芸術は、コレクション蒐集に力を注いだこの人のおかげと言われています。 ポーランド王になりたくて、実際にその地位を手に入れた強王。この像が見つめる先にはポーランドがあります。
by iftuhsimsim
| 2011-07-25 10:06
| チェコ2011
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