<< エジプトの行方 歴史を旅するひと >>

魔法も努力

『魔女の宅急便』
f0236873_12392622.jpg



これからちょっと児童書を意識的に読んでいこうと思ったのは、この間の絵本の講演会に行ったとき。子どもたちは未来の希望で、彼らにメッセージをたくす絵本にとても大きな力を感じたからでした。

そういうわけで最初に選んだのがこれです。ジブリの映画はもう何度も観ましたが、本ははじめて。全6巻いっきに読みました。原書もまた魅力たっぷりです。


この物語の好きなところは、13歳になったキキが魔女の掟にしたがって1年間別の町で修行するのですが、とにかく「働いて」生活していかなくちゃという、たくましさに満ちていることです。

何をしなくてはいけなくて、何ができて、何をやりたいのか。
独立するキキの、体当たりな感じは気持ちがいいし、不安な気持ちには共感してしまいます。いくつになっても。

ところで魔女の修行には、「まだ魔女がいて世界には不思議が残っていますよ」と人々に伝える大切な役目があること、本を読んではじめて知りました。
たしかに「不思議」のない世界なんて味気ない。ワクワク楽しいというだけでなくて、むしろ理解を超えたものをどう受けとめていくかというところが大事に思えます。
このお話では、「不思議」なキキがいつしか町の人たちにとって当たり前のようになっていくのがおもしろいです。


最後にネーミング。これがまた魅力的なのです。人や町の名前がちょっと聞きなれない響きなのだけれど、何度もくりかえし出てくるうちに、なんだか忘れられなくなってしまいます。女の子の名前にケケなんて、私には思いつけないです。
[PR]
by iftuhsimsim | 2011-01-30 13:50 | 児童書
<< エジプトの行方 歴史を旅するひと >>