in ドレスデン

f0236873_19124873.jpgプラハからEC(国際特急)で2時間。ドレスデンにやってきました。夏真っ盛りの暑さです。

駅前は近代的なショッピングモールが続きますが、10分も歩けば旧市街です。道幅は広く、広場はただひたすら広く、ひと昔もふた昔も前の写真とか絵画にみられそうな景観でした。

ドレスデンは小さな町ですが、美術館・博物館が多くて1日という時間は少し短かったです。でも心残りがあったほうが、また来れる可能性がふえて良いのかもしれません。

←写真の右側にはエルベ川が悠々と流れ、川をこえて並木道をまた10分ほど歩くと、ケストナー博物館があります。

『ふたりのロッテ』や『エミールと探偵たち』のケストナーです。ちょっとのぞいてみる程度の気持ちで訪れたのですが、心躍るような博物館でした。



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小さな部屋のなかに所狭しとおかれた本棚やキャビネットには、ケストナーに関する品々がおさめられていています。

原書や各国語に翻訳された本はもちろん、朗読CDや映画も自由に持ち出して、読んだり聞いたり観たりできます。

引き出しをあけると、様々な時期に撮られたケストナーの写真や家族の写真、新聞の切り抜き、博物館スタッフが作ったであろうタイプされたメモなどが入っていました。そっと作家のプライベートを探り当てるような楽しさがありました。

残念なことに私はドイツ語がわからないので、大半の資料は何が書いてあるかよくわかりませんでしたが、この博物館を作った人たち、そしていま現在携わっている人たちが、ケストナーの大ファンにちがいないという気配を感じました。



もうひとつ、ドレスデンで忘れがたい博物館は「緑の丸天井」とよばれる宝物館です。歴代のザクセン王家の豪華コレクションがおさめられているだけあって入場チェックは厳しく、荷物を全部預けて、チケットに書かれている時間15分間のうちに必ず入場しなくてはなりません。


f0236873_142499.jpg日本語の音声ガイドの説明がくわしく丁寧でした。

部屋から部屋へと渡り歩くのですが、ひと部屋ごとにガラリと趣がことなっています。華やかな部屋、気品ある部屋、シックな部屋…。
そこに並べられた品々は一級品しかなく、圧巻でした。
身近な展覧会などでは決して味わえない贅沢さです。


旧市街からエルベ川をこえると現れるアウグスト強王の黄金像。
現ドレスデンに残された芸術は、コレクション蒐集に力を注いだこの人のおかげと言われています。
ポーランド王になりたくて、実際にその地位を手に入れた強王。この像が見つめる先にはポーランドがあります。
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# by iftuhsimsim | 2011-07-25 10:06 | チェコ2011

in プラハ

f0236873_2003378.jpg空港からバスとメトロを乗り継ぎ、30〜40分ほどで市の中心地に到着しました。

チェコに着くや夏とは思えない寒さ。みんなジャケットを着込んでいました。

写真はプラハ城近くからとった町並みです。真ん中に見える黒っぽい橋がカレル橋。その下にはヴルタヴァ川(モルダウ川)。橋の袂の塔から数分の場所に泊まったホテルがあります。

古い建物が建ちならび清掃がいきとどいた美しい町で、とにかく歩くのがとても楽しかったです。
21時すぎてようやく夕暮れがやってきて、日暮れまでのこのつかの間の時間がすごいのは、建築彫刻がくっきりと浮かび上がり、まるで絵画でも観ているかように景観が一変してしまうからです。

旅行前にプラハに関する本を何冊か読んでいたのですが、戦後に出稼ぎベトナム人が多かったことが書かれている本がありました。私が泊まったホテルのそばにあるタバコ屋さん(と言うのかわからないですが、日用品などが売ってるところ)はベトナム人が経営しているお店で、本を読んだ後だっただけに「ベトナムの人かあ」なんて思って毎日水を買いに行っていました。初めて行ったときからおばさんがとても親切で、尋ねる前に「水はガス抜きがこれとこれで、こっちの方が安いわよ」とか教えてくれます(笑)。他のお客さんがいたときもずっと話しかけてくれたりして、勝手な考えですが、同じアジア人だからかなと思ったりしました。

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まだほんのり明るい夜のカレル橋。夏のヨーロッパは夜景を観るのにすこし苦労します。午前0時をまわってようやくそれらしい景色がありましたが、夜景をみるならやっぱり冬でしょうか。
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# by iftuhsimsim | 2011-07-25 08:05 | チェコ2011

ドバイの3時間ツアー

f0236873_239328.jpgドバイのタクシーは完全にメーター制で、評判どおり安心して乗っていられます。

見所スポットで一番遠そうなジュメイラ地区は20〜30分くらいをみてましたが、夜明け前の道は貸し切りのようにスイスイ進めてしまい15分で到着しました。こんな時間ではどこにも入場したりできませんが、ドライブと割り切ればかなり楽しめておすすめです。

ジュメイラモスクは、ドバイで最も美しいと称されるモスク。真っ暗で人気もなくというと静かに思うかもしれませんが、鳥たちの鳴き声がとんでもなくにぎやかでした。


5時をすぎて、じわりじわりと夜が明けてきました。
海を眺めたたずむ若者たちがちらほら。
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左は市の中心地。SFの世界にいるようでした。右は一般市民の住居地域。豪華なマンションがずらり。

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ブルジュ・ハリーファ 。
世界一の高さでありながら、てっぺんまでよくこれほどきれいにはっきり見えるものです。
6時をすぎたころですが、人が本当にいません。
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タクシーの運転手さんは、7時までに空港に戻りたいと伝えておいたので、しっかり10分前に送り届けてくれました。その頃になると車が増えてスイスイ進むわけにはいかなくなってしまいましたが、車のせいというよりも信号機が機能しだしたからに思えるのは気のせいでしょうか??
3時間のドライブで5000円。けっこう大満足でした。
いまから一日が始まろうとするこの町を後にし、次へむかいます。
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# by iftuhsimsim | 2011-07-23 02:31 | チェコ2011

ヨーロッパへ

7月初旬、旅行にでかけました。
目指すはチェコ。
現在のところ日本ーチェコ間は直通がないので乗り継ぎ便です。利用できる航空会社がけっこうあったので、決めるのに時間がかかりましたが、エミレーツ航空ドバイ経由になりました。
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今回は航空券やホテルや現地でのあれこれをすべて自分で手配したので、手間がかかった分ものすごくためになった気がします。
航空券は早く購入すれば安いというわけではない、やはりすべてはタイミングなのだなあとつくづく思いました。

22時に成田を出発。予定よりも1時間早く、翌日3時頃(現地時間)ドバイ着。
そこからドバイでのトランジットは7時間!

この時間を空港で過ごすだけではもったいないので、さっそくこの旅最初のイベントです。

ドバイは一時入国がとても簡単なうえ、荷物は最終目的地のチェコで引き取りなので、身軽に手軽に、市内観光できてしまうのです。飛行機を降りてから、お手洗いへいったり両替したりと身支度をととのえ、外に出るまでに1時間。

まだ真っ暗な早朝4時、タクシーの運転手に行きたい場所と戻りたい時間を告げて車に乗り込むと、車は人気のない町へと走りだしました。
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# by iftuhsimsim | 2011-07-12 03:23 | チェコ2011

たび

『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』
f0236873_2292888.jpg村上春樹のインタヴューを集めた本です。前回は旅の準備として読んだ本でした。今回の本は、直接ガイドになる類いではないものの、「旅」ということばを思い浮かべずにはいられない本です。

1997〜2009年の間にとりかわされた国内外でのインタヴューが収録されており、対話形式で村上春樹という作家について村上春樹自身が語っています。

作家になったいきさつや、ある一つの作品が生み出されるときのエピソードから、翻訳論、作家論、東西の比較文学論・比較文化論にまで及びます。

興味ひかれたのは、物語の結末を考えて書くのではなく書きながら考えていくのだという、彼の物書きスタイルです。書いているうちに彼自身の内側が変化し、それが物語に影響していきます。「物語の結末がわかっているなら、わざわざ書くに及ばない」「結末はあるけど、解決や結論はない」なんていう言葉が会話のなかにでてきました。

私にとって旅とは、成長するとか何かを得るとか大それたことではなく、ふといつもの景色がちがって見えてくるような体験です。でも大それたことでないと言っても、旅の前と後とでは同じ自分ではいられないくらい特別なものでもあります。村上春樹にとっての「小説を書く」ということは、私が抱いている旅のイメージそのものでした。村上サンはそうやって即興的に小説を書き、それが楽しいと言いますが、小説を旅に置きかえてみると、なるほど、その楽しさの感覚がわかる気がします。
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# by iftuhsimsim | 2011-06-29 01:33 | 渡り鳥の読書